口臭の原因に胃の健康状態が指摘されることがあります。
胃の中にある消化物が悪臭を放ち、口にまで達して口臭の原因になるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。臭いを放つ食物を食べた場合や、胃の調子が悪い場合など、胃から悪臭が口に達してしまうというイメージです。
しかし、実際には胃と口臭との間にはほとんど関係がありません。健康な胃の場合には口臭に影響をもたらすことはないのです。
これは胃と食道のメカニズムから明らかになっています。食道と胃との間には噴門という部分があり、隔てられています。これは食事の際、食物が通過する際にのみ開くもので、普段は閉鎖されています。そのため胃の臭いが口にまで達することはないのです。唯一の例外がゲップ。しかしこれはあくまで一時的なもので口臭と分類するべきものではないでしょう。
ただ、直接的には関係がない胃と口臭ですが、間接的に影響をもたらすことがあります。それは舌苔。舌の表面に付着する白い垢であるこの舌苔は胃の健康状態が乱れている場合にたまりやすくなっています。舌苔は口臭の大きな原因となるので、胃の健康状態も間接的には重要な意味を持ってくることになるのです。
このように、胃と口臭の関係は世間で思われているほど直接的なものではありません。少なくとも胃の中に含まれている食べ物が口臭をもたらすということはないので注意したいところです。口臭の原因のおよそ8割は口内が原因だとも言われています。世間のイメージに惑わされず、正しい原因を特定することも対策には重要になってくるでしょう。
